ゆうやけはみていない

   昼間に聴けなかった分をとり返すみたいにイヤホンを刺している。今月は始めたリズムゲームをやり続けていたけれど、あかるさに耐えられるだけの陽気がなくなってきた。わずかな違和感は活力になるときもあるけれど、自分の差分をじわじわと浸食されるから。

   とても簡単に言うと戒めみたいな感じで、これはテレ東のアニメキャラクターの台詞から引用しただけ、こころからのシンパシーを感じないくらい考えたり怒ったりすることもなくて、妥協と諦念が、きっと必要かもね。

 

   笑顔と絆の魔物から逃れてきらめきがこぼれ落ちないように、なにもかも捧げていたらレベル60になったんだ。いちばんかわいくてきれいだった、いちばんの、白金燐子さんのレベルが60になったって部屋の景色は変わらなくて、あとね、28日間腕を振り上げていない、かもしれない。

 

    同じ曲ばかりを流し続けている。安心したいわけじゃない。いちばんいいのを見つけたかった。30回くらいはじまりを聴いた。いい感じの女の子は声が低くて、中学校の卒業記念で動画を挙げていた。わたしが作ったのかもって初めて思った曲、作った子はたぶん大学生になったみたい。いうほどそんなに未練はないし、戻りたいわけでもないし、無機質なトランプゲームのアプリをおとす。おかげで何度だって戻れる、来月になったらきっと、ボイチェンを手に入れるね。

 

 

 

https://soundcloud.com/theyouthhostel/demo

しょぼい人生(demo)

/ゆ〜すほすてる(theyouthhostel)